« AFTER IMAGE | Main | cinnabom »

サンヘドリン

三軒茶屋のグレープフルーツムーンにサンヘドリン(灰野敬二、ナスノミツル、吉田達也)のライヴを観にいった。

たどりついたときは1番目のOptrumの演奏中。Optrumは伊東篤宏(optron)と進揚一郎(ドラム)の2人組。会場内の照明は使わず、暗闇の中で伊東篤宏が操作する蛍光灯(optronと名づけられた装置)が激しく点滅したり、点灯している状態が持続したり。伊東篤宏はこの蛍光灯の発する微細なノイズを増幅して演奏をおこなう。出音は単純なものなのだけれど、それだけにかえって暴力的な様相もみせる。進揚一郎のドラムもそれに拮抗するようにひたすらテンション高く叩きまくる。ところどころでブレイクが入り、場内が暗闇になったかと思うと、またドラムの超高速カウントからいっせいに激しい応酬がはじまる。そのような流れが何度か繰り返されて演奏終了。

2番目ははじめてみるPANIC SMILE。ギター/ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムの4人組。変拍子を多用したかなりひねりのあるロックバンドだった。4拍子の曲でもギターのリフやカッティングの入れかたなどが変わっていたりしてなかなか一筋縄ではいかない凝った曲調。インストの曲もあればヴォーカル入りの曲もあったけれど、ヴォーカルはかなりの部分が叫び。でも熱い雰囲気はあまりなく、むしろニュー・ウェーヴ系のクールさが感じられた。ドラムの人(女性)も1曲メインでヴォーカルをとっていて、さすがに女性ヴォーカルだとがらっと違う雰囲気。でも全体を通していろいろなタイプの曲があり(短くあっけなく終わる曲がわりと多い)、とてもおもしろかった。しかし音が妙に小さかったのがちょっと不満。ライヴハウスというよりはバーっぽい雰囲気のところで、ドラムはPAを通した音より生音がほぼ中心になるから、普通にバランスをとったらこうなるのかもしれない。それともOptrumがかなり爆音だったから小さく聴こえたのか? でも音の大きさで圧倒するのではなく、きっちりとした演奏でちゃんと聴かせることができる上手いバンドだった。

そして最後がサンヘドリン。灰野敬二(ギター/ヴォーカル)、ナスノミツル(ベース),吉田達也(ドラム)の3人組。セッティングを終えたメンバーはいったん楽屋に戻り、あらためて3人で登場。吉田達也がレコーディングのために(?)ステージ脇に設置されていたiBookを操作しようとしたものの苦い顔。「フリーズしました。一分待ってください。」しかし結局回復できなかったようで、あきらめてドラムセットのところに戻った。

最初は灰野敬二、ナスノミツルともアンプを通さない生音のみで演奏。吉田達也はドラムに布をかけて指先ではじくようにしてドラムやシンバルを鋭く鳴らす。小さい音だけれどいきなりテンションの高い演奏で見事なアンサンブル。それが一区切りしたあとはアンプから音を出してセッション。そんなに爆音でもないけれどPANIC SMILEのときよりははるかに大きいヴォリューム。灰野敬二は2台アンプを使っていたけれど、轟音で空間を埋めてしまうようなノイズギターではなく、激しくポジション移動しながらの高速カッティングでわりと輪郭のはっきりした音を鳴らしていた。共演機会の多い吉田達也とナスノミツルのリズム隊のコンビネーションはばっちり。灰野敬二のギターにのまれることなくしっかりと演奏の流れをつくっている。灰野敬二は上モノに徹していて、リズム隊によって形作られる流れに沿ってパターンを変えていっているようにみえた。中ほどでは胡笛やフルートを演奏する場面もあり。主にあとのほうで独特の押し殺したような声で細切れの言葉を放っていた。ナスノミツルが唄う場面も少しあり。

吉田達也と灰野敬二の共演は以前KNEED(ルインズ+灰野敬二)で観たことがあり、そのときはひたすら激しいテンションの高い演奏で圧倒されたけれど、今日のサンヘドリンはもう少し落ち着いた感じだった。一番激しい場面でも3人のそれぞれの音がよく整理された状態で聴こえてきて、演奏の変化していく様子を楽しむにはとても良かった。けっこう灰野敬二がおとなしかったなという印象もあるのだけれど。でも全体的になかなかいいバランスの演奏だったと思う。演奏終了後、ナスノミツルがMCで、「これはサンヘドリンというバンドなので、単発企画の共演というわけではなくてこれからもやっていきます。」というようなことを話していた。

|

« AFTER IMAGE | Main | cinnabom »

Comments

Undeniably believe that which you stated. Your favorite reason appeared to be on the web the easiest thing to be aware of. I say to you, I definitely get annoyed while people consider worries that they just do not know about. You managed to hit the nail upon the top and also defined out the whole thing without having side-effects , people can take a signal. Will likely be back to get more. Thanks

Posted by: Gregorio | February 15, 2014 02:13 PM

I blog quite often and I really thank you for your content. Your article has really peaked my interest. I am going to bookmark your website and keep checking for new information about once a week. I subscribed to your RSS feed too.

Posted by: kjhhjfkjg | February 20, 2014 08:18 AM

For the reason that the admin of this website is working, no doubt very rapidly iit will be renowned, due to its quality contents.

Posted by: more | March 09, 2014 12:03 AM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference サンヘドリン:

« AFTER IMAGE | Main | cinnabom »