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夕方にサノトモさん、佐藤創一さん、村田いづ実さんが参加しているグループ展「ピース!」を観に渋谷LE DECOへ。30人ぐらいの作家が参加している展覧会なので、てっきりLE DECOの上から下まで全部使って展示しているのかと思っていたら、2Fのワンフロアに30人分の作品が全部展示されているという壮絶なグループ展だった。

場内ではサノトモさんと佐藤さんにお会いした。佐藤さんの黒い木枠のなかに新聞記事や雑誌の切り抜き、紙粘土でつくられた鳥のオブジェなどがコラージュされた作品は、鳥のピースな雰囲気が際立つように、バックにコラージュされた新聞や雑誌の記事はなるべく凶悪な内容や文字がみえるところを選んで貼っているとのこと。和紙の作品にラテン語で花の名前を書いた作品は、中国の和紙を使ったものと日本の和紙を使ったものが2種類。サノトモさんは人間のような標識のマークのような形に切った紙に色を塗ってビニールの袋に入れた作品を出品。これは前に神楽坂のイタリア料理屋でおこなわれた展示で観たことがある。あと2人の共作による紙粘土のオブジェ作品。先日イメージフォーラム・フェスティバルの打ち上げでお話しした村田いづ実さんの作品はCDのプラスティックケースを使ったもの。

それから新宿URGAにd_i_p_f_e_sを観にいった。ライヴハウスの前で田中さんと待ち合わせして一緒に入場。開演ぎりぎりの時刻だったけれど、まだそんなに混んでいなくてわりとあっさり前のほうに行くことができた。

最初はゲストの豊田道倫。今までパラダイス・ガラージ(豊田道倫+久下惠生)のライヴを2回観たことがあるが、豊田道倫のソロは初めて。最初はエフェクトをたっぷりかけたエレクトリックギターの音で不協和音主体の曲(「人体実験」?)。それ以降はあまり歪ませずに軽くディレイをかけたエレクトリック・ギターでシンプルなメロディを奏でる唄モノの曲を演奏。心に引っかかってくるような歌詞に関西弁のひょうひょうとしたMC、まさに言葉の人だと思う。余計なものが何もなくて、シンプルなのに濃密さを感じさせる音楽だった。

次はdipのベーシスト、ヨシノトランス(シタール)とanko(ギター/ヴォーカル)のユニット、TRANKO。タブラ、ハーモニウム/シンセサイザー、ベース、ドラムのメンバーを加えて6人編成でのライヴ。ankoことイチバさんは以前はベースでいろいろなバンドをやっていたのだけれど、ギターを弾くところを観るのははじめてだ。メインでヴォーカルをとるのを観るのもはじめて。ヴォーカルは最初の曲では「ニャー」とか「ハー」とか擬声語にエコーをかけたようなものだったけれど、あとのほうでは歌詞のある唄も唄っていた。ギターはかなり控えめだったけれど、慎重な様子でしっかり弾いていた。エフェクトをかけた音でちょっとエキゾチックなメロディを奏でるシタールは全体のサウンドの要。ベース、ドラムのリズム隊はわりとロックっぽいノリで演奏していたけれど、その上に民族楽器の気持ちよい音が乗っかっている。最初のうちはまったりとした気持ち良さだったけれど、だんだんバンドの演奏がのってくると、トランシーで体が自然に動くような感じの気持ち良さになっていった。

最後はdipのギター/ヴォーカル、ヤマジカズヒデのpharmacy。最初の曲は打ち込み+アコースティック・ギターの演奏。打ち込みはある程度作りこまれたサウンドをPCから出力していた(生の演奏も取り込んでミックスしているのかもしれない)。次の曲ではヤマジカズヒデはエレクトリック・ギターに持ち替え、PCのオペレーションをしていた人がベースを演奏。その後はギター、ドラムが加わり、4人編成のバンド形態で2曲演奏。サウンドはdipをもっと重く暗くしたような感じ。小さい紙に書いた歌詞をマイクスタンドにはさんで見ながら唄っていた。かなり若そうなサポートのギターの人は、モジュレーション系のエフェクターなどいろいろ使っている様子で、あまりギターっぽくないサウンド。ヤマジカズヒデに負けず劣らず相当上手い。2本のギターによる厚みのあるサウンドに圧倒された。

終演後は拍手が鳴り止まなかったけれど、ステージの幕が閉められて終了のアナウンス。3バンドともせいぜい30分ぐらいの演奏。最後のヤマジカズヒデは特に短くてあっけなく感じたけれど、もう用意している曲がなかったのではないかと思う。会場の外でイチバさんとヨシノさんにお会いした。出番のあと、混んでいて中のほうに入ることができなかったのだそうだ。TRANKOの自家製CD-Rをヨシノさんからじきじきに購入。シタールは先生について習ったとのこと。お2人ともライヴはとても緊張したのだそうだけれど、演奏も雰囲気もとても良かった。

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